中学受験を考えているけれど、近くに塾がなく送迎も難しい、習いごとと両立させたい、あまりお金を掛けたくないなどさまざまな理由で塾通いが難しい場合もありますよね。塾に行かずに家庭での中学受験対策方法を知りたいという親御さんもいるのではないでしょうか。今回は「塾なし」で中学受験合格を勝ち取るための方法についてご紹介します。

塾なし受験のメリットは…

塾に行かなくても中学受験は可能です。塾なしで中学受験対策をするメリットをご紹介します。

費用が安く済む

塾に行かずに受験対策をする最大のメリットは費用面でしょう。

塾通いをすると月に3~4万円かそれ以上、長期休みの特別講習などは10万円以上掛かる塾もあります。

受験のためにそんなに出せないというご家庭もあるでしょう。

塾に行かない場合、テキスト代などは掛かりますが費用はかなり抑えることができます。

通信教育やオンライン指導などを取り入れた場合でも、塾通いに比べたら費用は抑えることができるでしょう。

習い事と両立できる

習い事をどうしても続けたい場合も塾なしであれば可能です。

「活動時間が長い」「家庭での練習が必要」な習い事は、塾の指定する曜日に行けないことも多くなります。

塾に行かず家庭学習であれば習い事の都合に合わせてスケジュール調整できるので、両立が可能です。

通塾時間ゼロ分

塾通いの場合は必ず通塾時間が掛かります。ですが家庭学習であれば塾に通うはずの時間も勉強に充てることができます。

往復30分だとしても週に4日で120分も時間を有効に使えます。また夜の帰路の心配もありませんし、お弁当も必要ありません。

安心して勉強に専念することができます。

塾なし受験は覚悟が必要

塾なし受験のメリットをご紹介しましたが、学力アップに関するメリットはあまりないのが現実です。塾に行かずに受験対策をするには親子で覚悟が必要です。

ここでは塾なしで中学受験をするために大切なことを6つご紹介します。

1,中学受験用のテキストを用意する

私立中学校の中学受験は小学校で習う範囲を超えた問題が出題されます。

学校での勉強だけでは受験対策は不足です。

また公立中高一貫校の場合でも小学校で習った知識を活かした能力が試されるため、知識があるだけではなかなか合格はできないので専門的な対策が必要になります。

塾に行かずに受験をするならば、中学受験用のテキストや通信教育の教材を準備する必要があります。

2,受験までの計画を立てる

塾では学年ごとに受験までのカリキュラムが組まれています。これは塾の最大のメリットです。

塾に行かない場合はご家庭で計画を立てなくてはなりません。お子さんの現状の学力や得意不得意などを考慮して、

・いつまでにどんな内容を勉強するのか

・模試や過去問の結果から、その後どんな対策をすればよいか

これらを決めていく必要があります。親御さんが細かいところまで理解してサポートすることが大切です。

3,毎日の生活に勉強時間を取り入れる

塾に行けば必ず勉強時間を確保することができますが、家庭学習の場合はいつでも勉強できる反面、「今日は疲れたからやらなくていいや」「今日は忙しかったから明日やろう」など甘えが出てしまうこともあるでしょう。

受験対策においては毎日少しでも時間を作って勉強し、習慣付けることが大切です。

勉強時間だけでなく生活習慣も規則正しくすることも必要でしょう。

4,親のサポートは必須

塾なしで中学受験をするならば、親のサポートは必須です。

塾の役目を親御さんがする必要があります。

お子さんの性格を一番わかっているのは親御さんですのでお子さんに合わせた計画を立てることができるのはメリットでしょう。

ですが勉強時間の確保、わからない問題の対処の仕方や、学力レベルの把握など計画通りに進めることは至難の業です。

さらに親子だとどうしても喧嘩になってしまうことも。親御さんも一緒に勉強してお子さんとともに頑張るくらいの気持ちだと良いのかもしれません。

5,模試やテストを積極的に受ける

塾では模試やテストがカリキュラムに組み込まれていますので、常に学力の把握ができますが、塾なしでは積極的に申し込みをして受けにいかないと学力がどのくらいなのかを知ることができません。

学力レベルの把握は今後の対策に大きく関係しますし、モチベーションにもつながります。

オープン模試など塾生ではなくても受けられるテストはあるので、試験慣れができるという点でも積極的に受けると良いでしょう。

6,モチベーションが下がらない工夫をする

塾ではまわりに一緒に頑張る仲間がいるので「一緒に頑張ろう」や「誰々には負けない!」など刺激を受けることができますが、家庭での勉強ではなかなかやる気が出ないのが現状です。

勉強することを特別にせずに日常生活に組み込む、親子で一緒に勉強する、子どもに合ったモチベーションアップ方法を探すなど、工夫をすることが必要でしょう。

志望校が難関校の場合は通塾がおすすめ

塾なしでの中学受験は可能ですが、難関校と呼ばれる中学校の受験ではやはり通塾がおすすめです。

難関校向けの塾では中学校別に対策や判別テストが行われます。

重点的に勉強した方が良い箇所なども把握しながら対策ができるので、通塾した方が効率よく合格に近づけるでしょう。